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Voice ~参加者の声~ [ふれあいの場] vol.30 葛 紫双(かつ しそう)さん

「心」の旅 ~7泊8日のふれあいの場学生代表訪日研修~

名前
葛 紫双かつ しそう さん

プロフィール
1997年生まれ、中国安徽省安慶市出身。現在、アモイ大学嘉庚学院日本語言文化学院日本語学部4年生。2018年10月に「アモイふれあいの場」が開設されて以来、運営メンバーとして、積極的に活動に関わる。


研修に参加したきっかけ


  2019年8月4日、国際交流基金主催の7泊8日のふれあいの場学生代表訪日研修が終了しました。私にとって、今回の旅は2018年5月からもう始まっていたのです。当時、日本語学部のウェブサイトに「アモイふれあいの場のボランティアメンバー募集中」という掲示が出ていました。私はボランティア活動に関心を持っていたので、応募しました。2018年10月に「アモイふれあいの場」が開設されて以来、ふれあいの場の日常運営活動に携わってきました。そして、2019年3月に「アモイふれあいの場」の学生リーダーとして、日本人大学生との交流事業に参加しました。日本の若者と直接接したのはこの時が初めてで、お互いの趣味や学校生活、将来やりたいことなどを話し合いました。その中で、文化の違いを感じる一方、「みんな同じだね」という思いも生まれ、より親しくなりました。親しくなるにつれ、日本の大学生はどのような生活をしているのかについて、もっと知りたくなりました。そんな時、今回のふれあいの場学生代表訪日研修のチャンスをいただけたので、本当に嬉しかったです。始まりはボランティアメンバー募集の掲示という些細なきっかけでしたが、「アモイふれあいの場」のおかげで貴重な経験を積むことができ感謝しています。


心を込めて作った和菓子


  高校時代に日本の寿司職人・小野二郎さんに関する新聞記事を偶然目にした私は、日本の職人精神に心を打たれました。研修期間中、私は和菓子職人の指導の下で和菓子作りを体験しました。一見簡単そうですが、実際に自分で作ってみると、小さなお菓子であっても工程が複雑であることが分かりました。和菓子職人は白い餡と青い餡を巧みに細工し、青から白へと変わるグラデーション色を作ります。私にとって、グラデーション色の作り方が一番難しかったです。和菓子作りは、餡の形状や厚み、作り方の手順などにも気をつけなければなりません。色を作るだけで、ここまで手間がかかるとは思ってもいなかったです。「寿司の神」と呼ばれる小野二郎さんであれ、街の和菓子屋さんの和菓子職人であれ、誰も気づかないようなところにまで心を込めて丁寧に作っているところに、私は改めて、自分の技術に自信を持って働いている職人としての気質を感じました。世の中には最初から簡単なことなどなく、何事も努力なのだと思いました。


心強く生きていく


  日本を紹介する時、「地震の多い国」という言葉が必ず出てきます。研修期間中、「人と防災未来センター」を見学しました。阪神・淡路大震災の再現映像を見て、とても衝撃を受けました。2018年11月、私はアモイで初めて地震を経験しました。地震があった瞬間、私の頭は真っ白になり、慌てて段階を駆け下りました。人間の弱さを感じた経験でした。しかし、今回の見学は私に人間の強さを教えてくれました。館内に保存された写真から、震災後、みんなで助け合い頑張って生きてきたこと、こつこつと努力して新しい家を建てた様子などを知ることができました。私は、震災経験者の「苦しかったですが、“命さえあれば何とかなる”と考え、頑張ってきました」という言葉に感動しました。館内には、1995年から2015年に及ぶ震災から復興までの状況を、各種記事と共に時系列で紹介する『震災・復興年表』が掛かっていました。当時の状況を分秒単位で詳しく記録していました。人生から見た1分1秒は短いですが、震災後の1分1秒は命に直結するので非常に重要です。これらの記録は、生命の尊さ、共生の大切さを世界に発信するためと知り、大いに納得しました。


心と心が触れ合う


  金閣寺、京都国際マンガミュージアム、姫路城などの名所旧跡も見学しましたが、日本人大学生と一緒に計画したフィールドワークが一番思い出に残っています。めぐ、黒岩君、家誠君、穎琳、婷婷と私6人は「しかしかない」グループを作り、環境問題をめぐって奈良公園から大阪の通天閣までフィールドワークしました。調査を通し、鹿の排出物の臭い、観光客が勝手に捨てたゴミ、大阪の街のゴミ汚染、水質汚染などの問題に気付きました。フィールドワーク中、私たちは日常生活、学校生活などについても話し合いました。日本の大学生は大体バイトをしているそうですが、めぐが「友達と旅行に行く費用も自分で稼ぐ。お金ちょうだいなんて、恥ずかしくて親には絶対言えない」と言っているのを聞いて、彼女の頑張っている姿に励まされました。これまで私はそのような覚悟を持ったことがなかったのですが、これからは自分の力で頑張って生きていくようにしたいと思います。

  今回の研修では、日本の伝統文化を体験でき、日本人の大学生とも出会うことができました。そして、こつこつ頑張っている日本人の姿に感銘を受けました。「アモイふれあいの場」に関わってきて本当に良かったです。心と心の触れ合いを通じ、異文化の壁を乗り越えた先に、「あ、みんな同じだね」と共通する部分がきっと見いだせると思います。


アモイ大学嘉庚学院
葛 紫双(かつ しそう)
2020年1月29日

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