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李 澤宇さんの日記

「雪国」

2016.12.20



川端康成の「雪国」は、新潟県の上越が舞台だ。しかし、雪国、という言葉は北海道にこそ、ふさわしいのではないだろうか。


  「撒盐空中差可拟,未若柳絮因風起」。秋の終わりの初雪は、ひっそりとやってきた。初雪が降ったその日の放課後の帰り道、雪が舞う中歩いていると、地面に雪がみるみるうちに積もってゆく。初雪を眺めながらバスを待つ。待っているうちに、同級生たちの頭も白くなってゆく。

 
  雪の中を歩いてゆくと、柔らかな雪がにぎやかだった秋をすっかり寝付かせたように静かだ。不意に立ち止まり見上げると、空にグレーの雲がうっすらとかかり、ひんやりとした光のなかをゆっくりと雪が舞いおりてくる。広大な風景の中に今、自分がいるんだと改めて思う。口を開けて見上げたら、雪が口の中に入ってくるのだろう。そしてそれはきっと格別な雪の味がするんだろうな。雪の向こうに遠く紅葉した山を望み、緑地も洗われたような鮮やかな色をはなっている。まぶしくて、まるでおとぎ話の世界のようだ。


  こんな雪が降ったり止んだりの天気が何週間も続いた。秋の北海道は彼女の優しい顔だというのであれば、冬に突入した『雪国』はヤツの威力を思い知らせてくる。ある朝、目覚めると、空はどんよりとし、ふと窓の外に目を向けると、夜のうちに厚く降り積もった雪が目に飛び込んでくる。屋根も雪にすっかり覆われ、雪に反射する日の光がまぶしい。朝食後、家を出ると道が完全に凍結しているので、恐る恐る気をつけながら学校に向かった。

 
   授業はいつもと変わりなくすすみ午後になると、とあるクラスメートの「そとやばくない」の一言で、皆が一斉に窓の外に目を向けた。降りしきる雪に吹きすさぶ風。まさに土石流並みの大雪だ。


  この時から、自分が住むこの場所に暴風雪がひっきりなしに訪れるようになった。沈陽出身の自分ですら、北海道の冬には震えあがらされた。大雪が一日中続くと、運動部の活動は全て屋内になり、自転車通学も安全面を考慮して禁止になる。雪が腰の高さまでに降り積もらなくても、足を下ろす場所は厚い氷か降り積もった雪の上だけ。しかもしょっちゅう、凍るような冷たい風が顔に吹き付けてくる。あるときは雪がおさまったとおもっても、突風とともにまた牙を剥き、顔面に吹き付けてくる。あまりに風が、目もまともに開けられないぐらいだ。


  こんな体験をすると2007年の沈陽での大雪のことを思い出さずにはいられない。道路交通が麻痺するほどの雪で、生涯忘れられない経験だった。でも近年では沈陽の雪も激減している。北海道があのときの大雪の衝撃を思い出させてくれた。「雪国」の冬はまだまだ続いている。白雪に真っ白にそめあげられ、この真っ白い世界で雪の脅威を感じている。

 

ああああ

コメント

  • 村田さん

    私は雪国にまだ行ったことが無いので、圧倒される程の大雪や暴風雪なんて想像も付きません。学校では運動部が屋内で活動したり、自転車通学が禁止になったりと、雪国独特の対策があるんですね。凍った道での転倒や、寒さによる体調不良などに気をつけつつ、雪国でしか見られない景色や、体験を沢山して欲しいと思います。

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