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孫 瑞雪さんの日記

久しぶり

2016.12.08

やっとテストが終わったので、久しぶりに日記を書こうかな。

学校のテストと日本語能力試験が重なったテスト週間の五日間がやっと終わった。でも中国での中間や期末テストが終わった時のような開放感があまり感じられない。理由は二つあるかな。まずはテストが難しくないこと。一番苦手な国語だって、もともと無理なんだって思えば、高得点なんて最初から期待しない。二つ目の理由はテストが終わっても学校が休みにならないから……ま、そんなこと言ったって、しょうがないよね:)

でもすごく嬉しかったこともあった。

なんだか、日本に来てから感情の起伏が激しくなったと思う。すごくハイな気分でいると思えば、次の日には落ち込んでいたり。ちょっとしたことで気分が盛り上がったりするんだ。例えばおいしい飲み物を買えた、なんてこととかね。中国では学校の寮住まいだったので、基本、寮と学校の教室を往復するだけの毎日だった。毎日考えることもほぼ変化はなく、悩んだり、喜んだりするようなこともなかった。日本に来てからは生活が一変した。毎日いろんなことが起こって、トラブルや嬉しいこともたくさんあり、いろいろな驚きに満ちている。どうしたらいのか、わからなくなることなんてしょっちゅうあるけれど、一生懸命頑張っている。いままでの経験とか学んできたことのなかから、どうやって問題を解決したらいいのか精一杯考えている。乗り越えられたときは、苦労の末、高い山の登頂に成功したような達成感を感じるよ。急に落ち込んだ気分になって、とりとめのない考えばかりが浮かんできて、思いっきり泣きたいけれど人前ではそんなことはできないと思うこともある。誰かと思いっきり話をしたいと思ったあるとき、夜中に海辺の同級生と1.2時間も話し込んだこともある。異国の地で人から受ける親切が身に染みるとき、幸せな気持ちで胸がいっぱいになる。そんな時は、日本に留学に来て本当によかったって思えるよ。

話が脱線しちゃった。

どんな嬉しいことがあったのか、話せば長いんだけれど。

ここでの悩みは、勉強のこと。ここの学校では高校1年生のクラスに入っているけれど、本当は私は今年で2年生になるんだ。しかも日本の授業ってわりと簡単だし、それがラクといえばラクなんだけれど、中国に帰国してから、授業についていけるか心配で。ここで問題集を買ったりしたほうがいいのかな、とも考えたけれど、結局、良い解決方法はみつからなかった。ここまでが前置きね。

私の学校では定期テストの当日に、その日のテスト教科ごとの宿題も提出することになっているの。私は宿題のやり方がまだよくわかっていなくて、数学1と数学Aの宿題を同じノートに書いてしまった。提出するときに、それぞれのノートで提出しなくてはいけないとわかって、先生にそれを説明にいかなくてはならなくなった。友達がついてきてくれて、私たちの数学の先生を呼びに行ってくれた。この時、知らない先生に、ちょっといいかなって声をかけられたんだ。その先生は数学が好きかなって聞いてきたので、はい、と答えたら、もう少し難しい課題をだそうか、もちろん教えてあげるし、と言ってくれた。すごく嬉しかったけれど、ちょっと答えに詰まってしまった。だって全然知らない先生が、なんで私のことを知ってるのか疑問だったし。と考えていたら、学校の外国人講師から、私がシンガポールで数学のコンテストに参加したことがあると聞いた、と……ああ、それで。納得。

それはこの時からさらに遡ること1か月以上も前のこと。この学校にはフィリピン人の女性外国人講師がいるんだ。彼女とおしゃべりをしたとき、彼女はシンガポールに住んでいたことがあるということと、この学校の修学旅行でもシンガポールに行くという話題が出たんだ。そのとき(話題を盛り上げるため)自分が小学生の時、シンガポールのIMC数学コンテストに出場した話をしたの。でも実際はこのコンテストって数学オリンピックみたいにすごいものじゃないし、しかも小学生の時だったから、問題も難しくなかったんだ。

この数学の先生(後でN先生って名前が分かった)は、はじめは数学オリンピック!ってすごくビックリしていたらしい。でも私がイヤイヤ、と大笑いしながらちゃんと説明をしたら……じゃあ、中国では数学はどこまで習ったのかと質問をしてきたので、学校の教科書を開いて説明をした。自分は数列が苦手だとも伝えたら、N先生は3年生の使う数列の問題集をくれて、まずは自分でやってみてごらん、もしわからなかったら、聞きにおいで、と言ってくれた。日本の数列では「∑」の記号を使うけれど、私は初めてみたので、翌日さっそく先生の所へ行った。N先生は数学の記号のことだけじゃなくて、他の解法やいろいろなことを2時間近くも話をしてくれた。本当に楽しかったな。数学はずっと好きだったけれど、こんなに夢中になったのは初めての気がした。きっと、テストとは関係のない内容だったからだろうね……数学のこと以外にも、たくさんのことを話した。例えば、先生は三国志が好きで、寝る間も惜しんで読みふけったこともあるんだって。先生はあの時代が大好きなんだとか。私の苗字は孫なので、先生は私が孫権孫策孫子の兵法なんかとも関係があるような気がすると言い、私の先祖のどこの出身なのかなって質問を……ハハハ、そんなこと全く知らないし、中国はこんなにたくさん人がいるんだから……それと先生は桂林にも行ったことがあるんだって。中国のどこに家があるのか聞かれたので、口だけの説明ではわからないかなと、紙に中国の地図をかいて説明をした(中国で勉強をした地理がこんなところに役立つなんて。これまでにも日本で、何度も中国の地図を描いて周りに説明をしたよ)N先生は楽しくて話が面白くて、授業もとても熱心だ。わからないことがあると、根気よくわかるまで丁寧に説明をしてくれる。それから私がほかにどんなテストを受ける予定なのか、数学はどこまで勉強したのか、などなどなどなど聞いてくれた。本当に生徒思いの先生だよね。家に帰ってからホストファザーにもN先生がとてもよく面倒を見てくれていると話をしたら、お父さんはわざわざN先生に挨拶に行ってくれたんだって。本当に感動したよ。

中国にいたときは、行動をするより、頭で考えていることのほうがずっと多かった。失敗したらどうしようという恐怖心から、挑戦する勇気も失くしてしまっていた。日本に来てからは、なんでもチャレンジしてみようと頑張って、恐れずに、どんなチャンスも無駄にしないようにがんばっている。この機会にいろいろなことに挑戦し、人のためになるようにがんばりたい。だってここの人たちはまるで自分のことのように、他人のことも大切に考えてくれる人たちばかりなのだから。

まだまだ若いんだから、あたってくだけろ、でなんでもチャレンジしよう。

あたっけくだけてしまっても、そんなのはたいしたことはないんだから、何も恐れることはない。

  

コメント

  • 孫 瑞雪さん

    おおお、もう訳したの‼︎ありがとうございます‼︎

  • あさださん

    素敵な先生との出会い、何だかじ~んとしてしまいました。日本での一つ一つの出会いを大切にしてね。

  • 村田さん

    孫さん、テストお疲れ様でした。学校でとても素敵な先生に出会ったんですね。N先生もきっと数学が好きな孫さんと出会えて、数学を通じて色々な交流が出来ることを喜んでらっしゃると思います。日本に来てから失敗を恐れずチャレンジする意識が強くなったとのこと、孫さんの成長の証ですね。孫さんがどんなチャレンジをし、どんな体験をしたのか、また日記で読めるのを楽しみにしています。

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