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Voice ~参加者の声~ [大学生交流事業] vol.7 城 幸子さん

二度目の青海省

写真を拡大 学生を招いてホームパーティー

名前
城 幸子じょう  ゆきこ さん

プロフィール
沖縄の琉球大学卒業後、青海民族大学にて日本語教師として勤務。現在(2016年)、オーストラリアのケアンズにて英語留学中。

写真を拡大 作文授業の作品

琉球小姑娘から日本語教師へ

みなさま、こんにちは。青海民族大学で日本語教師を務めた城幸子と申します。大学時代に、国際交流基金日中交流センターの「大学生交流事業」に参加し、「琉球小姑娘」として西寧の青海民族大学(以下、民大)へ行きました。その御縁で大学卒業後は青海で二年間の教師生活を送りました。この場をお借りして、私の経験を少し紹介させていただきます。

写真を拡大 大学生交流事業(2015年3月)で西寧に来た岩手県立大学の学生とチベット仏教のお寺にて。このときは、民大で受け入れ側として携わった。


大学生交流事業(2012年3月実施「いちゃりばフェスタ」)では沖縄文化紹介をしました。青海では歌や踊りが好まれ、芸達者な人が多いので、こちらも張り切りました。メンバーに琉球舞踊の踊り手、太鼓演奏者、歌の得意な仲間がいましたので、歌や踊りの披露をし合い大変にぎやかな交流ができました。また、沖縄そば等の食文化紹介や内陸に住むみんなに海の美しさを伝えるために写真水族館を作る等。驚いてもらえるよう工夫をこらしました。そして、参加者に形の残る物をと思い「貝殻のお守り」作りをしました。また三線にのせて「涙そうそう」もみんなで歌いました。

交流を通して青海のみんなの情熱的な心を感じました。いつも全力でサポートしてくれて、私たちのすることがなくなるほど手伝ってくれました。その時の感動は、今でも忘れることはできません。

写真を拡大 日本語授業の様子

そして話は変わりますが、「琉球小姑娘」には日本語教育を勉強しているメンバーが多かったので、模擬授業の実施さらには授業にも参加させてもらいました。忙しい中、支えて下さった日本語教師の先生とはゆっくりお話をすることができませんでしたが、私は海外で日本語教師をしたいという夢があり、先生にどうすれば海外で日本語教師になれるのか相談させていただきました。

そして、青海を離れた後に、民大で働かないかと声をかけていただきました。私の日本語教師生活は大学生交流事業に繋がっていたのです。

写真を拡大 学生からもらったチベット衣装のプレゼント

日本語教師の二年間

青海省で過ごした二年間は本当にとても濃い時間でした。何よりも強く感じるのは、民大以外の学校だったら、私は「教師」になることはできなかっただろうということです。民大のみんなは本当におおらかで、私のような未熟な教師もその心で包んでくれました。教えることは本当に難しいのですが、みんなのためにいつも全力で授業に取り組むことができました。

青海省には日本人がほとんどいないので、民大の日本人教師は、学生にとって初めて出会う日本人になると言えます。ですから、みんなが日本語や日本人に興味を持ってもらえるよう努力する必要があります。私たちはただ日本語を教えるというよりは日本のことを伝えるという役割を担っていると思います。

写真を拡大 カラオケパーティー

そして、日本を伝えるのに欠かせないのが「西寧ふれあいの場」です。バト先生を中心に様々な活動を行いました。いかにみんなに日本のことを知ってもらうか、日本語を使ってどんな活動をするといいか考え実施するのは大変であり、楽しいものでした。日本語学部の全クラスが日本語の曲を練習して行ったカラオケ大会はその代表でしょうか。

写真を拡大 学生と夜ご飯を食べた帰り道

交流から生まれること

そこで私はたくさんのことを学び、「交流とは互いに学び合うこと」だと私は知りました。民大は日本の大学とはまた違う特徴がありました。たとえば、授業は私たちに比べて多く、勉強に対して力が入っていて朝の読書の時間があること等。時々、私たちには理解するのが簡単ではありません。ですが、彼らにとってみれば当たり前のことなのです。ここから言えるのは私たちの感覚や文化、考え方は同じではないということです。

また私は大学交流事業、教師生活で青海のみんなと交流して、自分には到底できないことをしてもらったことを忘れません。青海は本当に寒く、風邪を引いた時はかなりの苦しさと孤独を味わいました。一人で点滴を受けている時に病院まで駆けつけてくれた学生、声ががらがらに枯れた時、漢方薬や充電式ホッカイロをくれた学生や先生、本当に助けてもらいました。

写真を拡大 民大の男子学生たちと

その「優しさ」は学校だけではなく、私が故郷を離れて寂しくしているだろうと、市場の人が野菜をおまけしてくれたり、レストランの店長がごちそうしてくれたりもしました。

これらもまた私たちにとって信じられないことだと言えます。文化や習慣、考え方というのは簡単には理解できないもので、それらのことを学ぼう、知ろうとする姿勢に交流の意味があるのだと考えています。そして、お互いが近い存在になるのではないでしょうか。

写真を拡大 卒論指導をした卒業生

青海での経験から得たもの

これらの経験は日中交流センターの協力のおかげで得ることができたと感謝しております。交流を通して「思い出になった」ということ以上に、相手から学ぶことこそ大切なことだと私は知ることができました。そして今の私は青海のみんなに出会う前とは異なり、誰かに対し一生懸命何かをしたい、何かをすることそのものが私の幸せになっていると感じます。青海のみんなとは今でも連絡を取り合っています。交流をすることで相手を知り、自分を伝え、そして友達になる。みなさんも一緒にそんな難しくて、でもすてきな交流をしてみませんか。

2016年2月27日 城 幸子

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