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留学ドキュメンタリー

留学ドキュメンタリー 第12話 =目標に向かって=

  留学生ドキュメンタリーでは、八期生たちの一年間の留学生活を追いかけ、様々な経験を通じて成長していく様子やその背景を取材を通じて描いていきます。第二回は来日直後の彼らの目標や思い、来日から二ヶ月たった現在の彼らの様子をアンケートや日記から探っていきます。

一年後の自分



来日当初の研修時に発表する張天鴻さん。彼の活き活きとした毎日が綴られる日記は必見だ

  八期生達が来日して二ヶ月が過ぎた。来日当初のアンケートの中では、この留学の目的として「日本語能力のアップ」と「自立心を高めること」を挙げる留学生が多かった。受験のさなかの貴重な一年を割いてやってくるのだから、将来へのアドバンテージとなる「日本語」習得には皆真剣だ。

  また「自立心」とは、単に「身の回りのことを自分でこなせるようになること」ではなく、「成熟した大人になりたい」、という思いがこめられていることがアンケートの中から読み取れる。「コミュニケーション能力のアップ」、「社交性を高めること」、「視野を広げること」、「自分の見識を持つこと」、「穏やかな人になりたい」などが一年後になりたい自分として挙げられている。

  「やりたいこと」では、日本各地への旅行、部活動に参加すること、日本の伝統芸能である茶道や華道などを体験することなどを挙げるものが多かった。その中でもユニークなのは、「地域の社会活動に参加すること。例えば道路清掃、社会調査、宣伝活動など。いろいろなところに見学に行きたい」と回答している王文嘉さん。

  七期生の中でも、日本のゴミ処理施設に見学に行って感動した、と日記で書いている生徒がいたが、日本の先端的なシステムや施設は見学に行ってほしい所の一つだ。同じように周潔鈺さんも日本のゴミ分別に興味があると書いている。環境について学生のうちから学ぶことは大切だ。ぜひ機会を見つけて足を運んで欲しい。

  遅宇希さんは日本でぜひボランティア活動に参加したいと書いている。中国では勉強に忙しく時間がさけなかったので、日本で前から興味を持っていたボランティア活動に参加してみたいそうだ。

  日本だからこそ出来る体験、または留学という特別な期間だからこそ挑戦できる体験をこの一年間のうちにどれだけできるか、八期生たちも期待に胸を膨らませている。

様々な体験を通して



この日はテーブルマナーの講習を受けた韋暁晴さん。

  彼らの日記からは、来日して数ヶ月ですでに多彩な活動に参加しているのがうかがえる。部活はもちろん、介護施設のインターンや赤い羽根募金のボランティア、稲刈り、市民運動会への参加など。学校やホストファミリーの配慮もあってのことだと思われるが、様々な日本社会を体験する機会が与えられているようだ。

  介護施設のインターンシップに取り組んだのは、沖縄県立向陽高等学校に通う韋暁晴さん。朝から施設の入居者の食事の世話に身じたくを整える手伝い、ゲームの準備と働き通しの一日を送るが、最後に入居者のお年寄りから励ましの言葉をかけられ、「すごく感激したよ。もう朝のことなんて頭からふっとんでしまうぐらい。」(10月10日の日記より)と綴っている。

  中国に興味を持つ日本の小学生に中国語を教えることになったのは奈良市立一条高等学校の張倩如さん。

  「最初は自転車とか綿菓子とかの中国語を教えた。やっぱり「拼音」から勉強するのがいいと私は思ってた。それで、「拼音」のなかの「声母」を教えた。さすが子供、頭が柔らかい。うまくいったよ~」(9月16日の日記より)

  ちなみに張さんは教師志望だとアンケートに書いている。彼女にとっても、また教わる側にとってもマッチングのうまくいった好例だといえるだろう。ぜひ一年このような活動を続けてくれるよう健闘を祈りたい。

高校生らしい率直さで


  感受性豊かで柔軟な思考のできる高校時代に留学をすること。その重要性が感じられたのは鹿児島県にある鳳凰高等学校に通う盧曦子さんの日記からだ。ある日、盧さんとその友人は、高校生らしい率直さと誠実さで正面から話をする。


友達と仲の良い様子を見せる盧曦子さん。

  「午後はずっと宿題だった。数学の宿題だったから、彼女が分からないところも説明してあげて、自分が分からない現代文と古典も教えてもらって、本当によかった。6時ごろ、彼女を家まで送るとき、彼女はそう言う問題を話した。自分の友達の中にも日本が嫌いな人がいると聞いて、何でだろうと聞いた。私が原因を説明した後、彼女はやっぱり仲良くしていきたいと言った。これこそ自分が日本にいるわけだと思う。日中友好の架け橋だけじゃなく、自分が中国人として、国内の情報を伝え、明確の立場を説明し、不要な誤解が起こらないように頑張るほうが大切ではありませんか?」(9月14日の日記より)

  まさに直球。”腹を割って話す“ということが、大人になるとどれほど難しいことか身にしみているので、この率直さが本当に貴重なものだということが分かるのだ。偏見の少ない若者時代に留学することは、やはり大きな収穫につながると思えた。

  盧さんの直球勝負とは違うやり方で、コミュニケーション方法を色々模索しているのが盛岡中央高等学校の李伊頔さん。「友達を作ること」は八期生にとって、日本語を習得することと並ぶ重要な目標だ。

  「もちろん、初めは私が外国人だからと皆に気を使われていたと思うけれど、授業が終わると皆がお菓子を交換していることに気がついたので、“お菓子作戦”を実行することに決めた。スーパーへ行ってお菓子を買い、毎日少しずつ学校へ持っていって皆と分けあった。そのおかげで、周りのクラスメートとすこしずつ仲良くなっていった」(10月5日の日記より)

  忙しいホストファミリーにはタイミングを見計らって話しかけ、会話の機会を増やすことでうまくいくようになったと李さんは述べている。素直な気持ちで自分から歩み寄る姿勢を示せば、きっと相手も心を開いてくれる。李さんの日記はそう皆に語りかけている。

  来日して二ヶ月といえど各々がそれぞれの目標に向かって歩み始めている。日本語や人間関係に苦労しつつ、自分の頭で問題の解決を探りなんとか前に進もうと奮闘する彼らの姿を、次回からクローズアップして伝えていきたい。

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