心連心ウェブサイトは日本と中国の若者が未来を共に創る架け橋となります。

  • 日本語
  • 中文

―日本と中国の若者が未来を共に創る―

  • HOME
  • 日中交流センターとは?
  • 高校生招へい事業
  • ふれあいの場事業
  • ネットワーク強化事業

心連心トップページ > 高校生招へい事業 > 留学生の今を知る > 留学ドキュメンタリー > 第1話 「不安と期待の来日」

留学ドキュメンタリー

留学ドキュメンタリー 第1話 「不安と期待の来日」

留学生ドキュメンタリーでは、留学生の一年間の留学生活を追いかけ、様々な経験を通じて、成長していく様子やその背景を、取材を通じて描いていきます。第一回目の今回は来日当初、不安と期待が入り交じる中での様子をレポート致します。

第七期生32名の留学生が到着!

まだまだ、暑さが続いていた8月28日、中国各地から来た「中国高校生長期招へい事業」第七期生32名が成田空港に降り立った。
これから1年間、北は北海道から南は沖縄県まで、日本各地に散らばり、皆、別々の高校に通うことになる。まずは言葉の壁を、それから文化や生活習慣の壁を乗り越え、学校ではクラスメートと、家庭では受け入れてくれたホストファミリーとうまくやっていかなければならない。
来日したばかりの今は、皆、前向きな言葉を口にする。だが、楽しいことばかりではなく、辛い経験をし、ホームシックに陥ることもある。高校生という感受性が豊かで、多感な時期に日本留学という体験をする事で、彼らがどのように成長していくのか、数人にフォーカスを当て、一年を通じて成長の跡を追いかけていく。

日本の「部活動」の魅力

インタビューして意外だったのは、留学生たちが、一番期待に胸をふくらませているのが、「部活動」であるという事だ。中国での高校生活では勉強に忙しく、趣味やスポーツを楽しむ時間をあまり持てていない事が背景にある事に加え、日本の部活動が、日本の独特な文化となっていて、中国人留学生にとっては、大変魅力的なものに映っているようだ。
来日当初、千葉市の高校に通う夏婧芯さんは、「華道と茶道を習ってみたい」、京都の高校に通う予定の雒雪婷さんは囲碁部に、愛知県豊橋市に向かう鐘冰雯さんは、高校に入る前にもらった資料から、「太鼓部」に関心を示していた。
もちろん、実際に学校が始まってみた今、自分たちの置かれた環境によって、心変わりもあったようだし、見学してみてもっと面白いものに出会っていたりもしている。ただ、いずれにせよ、折角の機会に、日本の文化を積極的に学んでみたいという意欲的な気持ちを持って、部活動に臨もうとしているという事だ。
また、鹿児島に向かう予定の王丹妮さんのように、「中国にはない演劇部に入り、ついでに日本語の能力も磨きたい」と文化と語学のW効果を狙う者もいる。他にもアニメや漫画、音楽など、日本のポップカルチャーから、料理、歴史、文学に至るまで、日本に対して留まることの無い、彼らの好奇心・知識には驚かされた。翻って、受け入れる側の日本の高校生や周りが、中国人留学生が来るという、貴重な直接交流のチャンスにも感じずにはいられない。

難しい時代だからこそ!

9/14、昨年度の留学生の一人が、ブログに次のような投稿をしていた。

”今日本と中国の間には色々と複雑な問題が発生してる。特に7期生の後輩のみんなは、きっと当初わたしたちが抱えていたよりももっと大きな矛盾を背負って、難しい境遇に立たされていると思う。
〔中略〕けど一人の日本人と一人の中国人という個人のレベルになれば、わたしたちはきっと相手の立場に立って考え、お互いに相手の良さを認めることが出来るはず。心連心という言葉の意味はもしかしたらこういうことなのかもしれないね。“

(引用元はこちら)

言葉にこそ出さないが、現在の日中関係が複雑な局面にあることは彼らも承知している。これに起因して、日本人からの負の感情が留学生に向かう事もあるかも知れないし、一方で、中国国内に居る中国人からの負の感情を受けるかも知れない。
だからこそ、なおさら日本の長所を見つけ出し、周りに広めたいと考えるものも居れば、その反対として、中国の誇るべき文化を日本に伝えたいと考えている者もいる。幸か不幸か、彼らは、高校生でありながら、日本と中国の間に立つ事になり、多くの貴重な経験を得る事になるだろう。
来日当初に東京で行われた研修で行ったアンケートで、張文寧さんは次のような留学目標を書いている。

”日本語が上手になって、日中民間の交流を伝える者になりたいと考えています。日中友好の架け橋になりたい。視野を広げ、知らないことを体験して、異文化を深く理解したい“

留学生の全員とは言わないまでも、多くの者が自分の置かれている立場、役割を理解している。政治が難しい局面であるからこそ、草の根での直接ふれあう交流は重要さを増すことを彼らは分かっているのだ。
わずか1年の留学である。しかし、高校生という成長著しい時期だ。7月末に第六期生を見送った。1年で見違えるほどの成長を見せていた。おぼつかなかった日本語はより流暢になり、親元を離れた生活では自立心を育んだ。また、異文化で暮らすことにより、自国の文化を客観的に見つめる視点ももつようになっていた。
今年の第七期生も、1年の留学生活の中でどのような経験を経て、何を掴み、どのように成長するのか、非常に楽しみである。また、自分自身の成長だけではなく、周りにどのような影響を与えるのか、期待を持って応援していきたい。

次回予告 留学ドキュメンタリー第2話「来日当初の目標」

来日直後の研修の際、目標や日本でやりたい事などに関するアンケートを行いました。次回第2話では、本プログラムに応募した動機や、日本での留学生活を通じて、どのような目標を達成しようとしているかなどを紹介していきます。この目標が一年後にどのような形に変わるのかが楽しみです。

ページTOPへ